競輪の魅力
俺はギャンブル歴が長い。
初めてやったのは、20歳ぐらいの時に友達に
連れていってもらった競艇。
それから本格的にハマったのは競輪。
きっかけは親父だ。
元々競輪が大好きだったオヤジ。
身体を壊して自分で買いに行けなくなり、
入院中に頼まれた。
ビギナーズラック
ついでに俺も遊びで買ってみた。
競艇の経験があったが、競輪は全く
わからなかったので適当に買った。
今だに忘れもしない11レース 2車単
5-2 を500円購入。
これが80倍の配当がついて40,000円になった
当時ビギナーズラックというものを知らなかった俺は完全に調子に乗った！！
そこからは徹底的に研究した。
一時期は年間を通じて収支がプラスになったこともある。
1レースで50万円にしたこともある。
その時は券だけ買って、家に帰ってテレビで
観てた。
１着で入った選手が失格かどうかの審議に
なった。
あの時は子供が産まれた時よりも
手に汗を握ったわ...
面白かったのは引き換えに行ったときだ。
朝イチで前売り所へいった。
券売機に当たり券を入れると50万円が出て
きたが、急に機械の音がなり、発売中止の
札が出た。
俺のせいで機械の中の現金がなくなったのだ。
中で騒ぐ発売所のババア達。
ニンマリしながら前売り所を出て会社に
向かった。
だが、トータルではやはりかなり負け越し
ている。
色々家族にも迷惑をかけた。
競輪の戦法
しかし他のギャンブルよりも競輪は
知れば知るほど面白い。
実はギャンブルの最高峰とも言われている。
最近では他の公営ギャンブルと同じように
現場に行くと年寄りしかいない。
理由はわかりにくさ。
１番から9番までの人数で争う。
競馬みたいに単勝の１着のみはないので、
１着と２着、または１着と２着と3着を
当てる。
選手はバラバラで走るのではなく、
ラインと呼ばれるチームを組んで走る。
これは関東や関西、九州など地区ごとに
2,3人づつ仲間になる。
1-2-3 4-5-6 7-8-9
↑
（こんな感じ）
このラインが競輪の最大の魅力であり、
わかりにくさである。
そして実に日本的だ。
1-2-3の場合 九州地区
まず1番前の１番は若手が走る。なぜなら
競輪は最速70キロもスピードが出るので、
風受けがハンパない。
一番若い選手が先頭で特攻隊長となり、
自力で走る。
（例） １番 福岡 21才 若手
２番手は番手選手と呼ばれ、実力のある
中堅が走る。
この選手の仕事は、前の若手で自力選手の
コントロールと、他のチームが襲ってきたときにブロックをする役割がある。
ある意味美味しいポジションだが、仕事は
ハードでやることも多い。
（例） ２番 福岡 32才 中堅タイトルホルダー
３番手は実力の落ちるベテランや他の地区の
選手が収まる。
こちらはあまり良いポジションではないが、
自力で風を受ける力もなく、1人で走るのは
無理というタイプが走る。
（例） ３番 大分 46才 ベテラン
このチームを見極めることに競輪の醍醐味が
ある。
例えば２番の中堅選手が１番の同郷で
普段から面倒を見てやってるとすると、
１番選手は２番を勝たせるために
先行と呼ばれる戦法を使い、9人いる
メンバーの中で一番前にでて、風を
切って走る。
これは大変消耗するが、２番手になる
選手が有利になる。
そして仲良くなかったりすると、逆に
（まくり）と呼ばれる戦法をとり、
後ろで力を溜めて、最後に自分だけ届くように
する。
まぁ選手のとくせいもあるので、一概には
言えないが、ざっとこんな感じだ。
買ってみよう
ある人はこれを八百長だと言って、
毛嫌いする。
ただ、競輪は仲間を組んで走るので、それが
他の公営ギャンブルにはない魅力だ、
事前にはどういった戦法を使うなどの
コメントも言う。
唯一機械や馬に頼らないで人間が調整出来る競技。
ならばその八百長を読めば勝てる
どんどん潰れていく競輪場に減少する客。
もう少しわかりやすくしなければ
未来はない。
100円から出来るので、1日千円もあれば
十分遊べる。
気がむいたら一度やってみてくれ。
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